神戸大学起業家精神育成ゼミナールは5月30日、六甲台アカデミア館502教室で2期生の選考会を開いた。第一線で活躍する神戸大卒の経営者7人をゲストに迎え、志願者22人が4チームに分かれてグループディスカッションでしのぎを削った。テーマは「学園祭で1000万を売り上げろ」。これと書類審査や面談を通じて経営者らが13人を選抜。6月6日の合格者説明会を皮切りに2期生が出発した。【6月8日 神戸大NEWS NET=UNN】
「神戸大から起業家を輩出し、神戸から世界を変える」と掲げる神戸大卒経営者発の起業家精神育成ゼミナール。昨年度、1期生は多くの経営者の講義を受講したのにくわえ、実践の場として六甲祭で150万円を売り上げた。2期生として選ばれた13人は、今月から来年1月まで、10人以上の経営者の講義や実践を通じて「起業家精神」を学ぶ予定だ。
30日、約100分間のグループディスカッション終了後、会場をランスボックス2階にうつし、各チーム5分間のプレゼンを行った。「大学生×プロ」というコピーを掲げたのはBチーム。従来の六甲祭で使われていない国文キャンパスのグラウンドに注目し、プロの有名音楽グループなどを招いて「フェス」を開催することを提案した。その他、「OB・OGを招いて、シニア層を対象に六甲祭ツアーを行う」「模擬店出店を助ける代理店を開く」など各チームがアイデアを披露した。
「学園祭で1000万を売り上げろ」という困難なテーマながら、各チームは配布された模造紙を埋めながら、真剣に議論した。経営者の1人から「君たち、発想がプアだなあ」などと厳しいアドバイスも飛んだが、最後はどのチームもアイデアを形にし、堂々とプレゼンした。
プレゼン後は経営者の樫野孝人さんが「面白かった。でも、ワクワクはしなかった。数字をこねくりまわすだけでは大きなアイデアは出てこない。もっと内なる欲求を考えてほしい」などと講評した。Bチームの1人、青田慶吾さん(経・1年)は「起業したいという気持ちひとつで参加した。作り上げられたという達成感は得られたが、まだまだ青二才だと思った」と振り返った。
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