新入生が入学し、約3カ月が経過した。多くの学生が期待を胸に門をくぐったことだろうが、その後の生活は思い通りになっているのか。ニュースネットでは、入学前の神戸大の印象をアンケートし、その後の思いや生活について追求した。【6月27日 神戸大NEWS NET=UNN】
今回は1、2年生を中心に、全学部から合計286人(男性192人、女性94人)に対してアンケートを行った。その結果として、「おしゃれそう」「勉強のできる人が多そう」「授業のレベルが高そう」と答える人が約56%を占めた。入学してから日の浅い1年生のみならず、2年生以上もこの3つに回答が集中。また、自由回答欄に「勉強もできておしゃれで、きれいなのが神戸大」と書いた人もおり、抱く理想は非常に高いことがうかがえた。
では、実際に生活をし始めると、その印象はどう変化していくのだろうか。全学年に共通して圧倒的に多かった回答は「意外と普通」というもの。同じ「普通」でも、そのタイプははっきりと2つに分かれた。1つは、おしゃれで勉強もできるというイメージを抱いていた学生たちに、意外にも早く溶け込めたという安堵の意見。「おしゃれな人もいるが、練習着で授業に出ても大丈夫な雰囲気で嬉しい」など、自分らしさを出せる寛容さが好きだと回答した学生が多数現れた。もう1つは、友人と勉学に励もうと高い志で入学したものの、勉強に消極的な学生が多かったという残念な意見だ。「授業に来ない人が多い」「全員が賢いわけではない」など、入学したからこそ分かるギャップが集まった。
また、六甲台に通う生徒からは立地に対する意見も多く寄せられた。三宮などのおしゃれな都市をイメージした矢先、目に映るのは大自然とイノシシの足跡。六甲台ののどかさは、予想をはるかに上回るようだ。
では、彼らは印象の変わった神戸大から何を得ようとするのか。全員に「大学生の本分は何か」という質問をぶつけたところ、「勉強」を第1の本分にあげながらも、多種多様な目標を掲げる学生がほとんどで、傾向は見つからなかった。経済学部の2年生は「大学生はそれぞれに違った目標があるが、なんであれ熱中できればいいのでは」と話した。「大学生は自由」と言われがちだが、それを見事に表す結果となった。
結果のように、おしゃれも勉強もできる理想的な学生はそうおらず、マニュアルのない生活に戸惑い、消極的になる人もいるようだ。だが「おしゃれで賢い」にはない、寛容なムードが神戸大にあると答えた学生は多い。学生は「意外に普通」にむしろ希望を感じ、険しい六甲台の上で目標探しをしてはどうだろうか。
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