神戸大演劇部自由劇場の第178回公演「監視カメラが忘れたアリア」(作・鴻上尚史、演出・小塚瞬)が、5日から8日にかけて出光佐三記念六甲台講堂で行われた。千秋楽となった8日の公演は、同日に六甲台キャンパスで開かれた「七夕祭」の直前に開催。浴衣姿の学生など100人近くの観客が、コミカルな「社会派」演劇に見入っていた。【7月9日 神戸大NEWSNET=UNN】
テーマは日常生活でも身近にある監視カメラ。大学内や繁華街の防犯カメラ、さらには交際相手に勝手に仕掛けられた盗撮カメラがきっかけとなり、様々な騒動が巻き起こる。個性的な登場人物たちによる笑いの場面を織り交ぜながら、観客に疑問を投げかけるような展開だった。またテーマに合わせ、受付場所に小型カメラを設置するなど、芝居以外の部分にも工夫が見られた。
今回演出を担当したのは小塚瞬さん(国文・2年)。役者やスタッフには先輩も多く、準備期間の中で「人の上に立つことの難しさを感じた」という。初めての演出だったが、登場人物の人間性を表現するため、多くの人からのアドバイスを聞きながら公演を作り上げていった。
今回で5回目になるという自由劇場の部員の両親は、「珍しい社会派の劇で考えさせられた。演技だけでなく映像と音響も素晴らしかった」と公演の出来を讃えていた。
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