放送委員会の第29回作品上映会「この先交差点、注意」が7月13日と15日の2日間、出光佐三記念六甲台講堂で開かれた。部員が思い思いの作品を制作した結果、13作品が発表され、来場した学生や地域の親子連れは真剣に見入っていた。【7月17日 神戸大NEWSNET=UNN】
今回の上映会は年4回定期的に行っているものの1つで、今年度では4月に続いて2回目。新入部員が入ったことで部内の雰囲気も少なからず変わったという放送委員会。配られたプログラムに「みんな自由にやってくれ」という言葉が書かれていたように、アイドルユニットのPV風の映像作品から、ほぼ全編静画をバックに朗読するラジオドラマまで、対称的とも言える様々な作品が並んだ。
特に、観客と部員から共に大きな支持を受けたのは、終盤に披露された「脱出ゲーム」だった。通常は自らがプレイヤーとなり謎を解いていく脱出ゲーム。今回は部員が謎を解く一部始終をカメラに収め、1つのドキュメンタリー作品として完成させた。内容は、部活中になくしてしまった講堂の鍵を見つけるというオリジナルのもの。最終的には他の部員が鍵を返し忘れていたことが判明し、「探さなくてもよかった」というオチをつけた。
プロデューサーを務めた吉田みどりさん(発達・3年)によると、上映会のタイトルは「作る作品は人それぞれ。交差点からいろんなところに分かれて行き、その先でいろんな作品に出会う」ことをイメージして名付けられたという。放送部の経験者が多い新入部員に対し「書く台本もしっかりしていて、指摘したところもきちんと直してくれた」と、レベルの高さに目を見張っていた。また制作部長として、脱出ゲームを含めた多くの作品に携わった釘宮梓さん(文・3年)は、「作品の中には去年の夏から温めていたものもあった。脱出ゲームでは、オチのつけ方がどう受け止められるかが不安だった」と話した。
9月には、3年生だけによる上映会も予定している。釘宮さんは「さらに強く個性を出していければ」と笑顔交じりに抱負を語った。
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