【調査】大多数が「満足せず」 勉強に関する意識調査

今年度最初の「定期テスト」のシーズンだ。テストが終了した人も、まだ終わっていない人もいるであろう。定期テストは卒業単位に直結するため、学生の中では大きな関心事となっているが、テストなどの勉強に関して学生たちはどのような意識を持って取り組んでいるのだろうか。神戸大学ニュースネット委員会では本学に通う学部生292人に、授業やテストへの取り組みについてのアンケート調査を行った。調査では授業やテスト勉強に真面目に取り組むものの、大学での勉強に何らかの不満をもつ学生たちの様子が浮かび上がった。【8月5日 神戸大NEWSNET=UNN】

「テスト対策をいつからしているか」という質問を「必修科目」と「それ以外の科目」に分けてしたところ、必修科目では「1週間前から」が41%と最も多く、それ以外の科目では「3日前くらいから」の32%が最も多い回答となった。大半の学生が必修であるかないかに関わらず、3日前ごろからは何らかの形でテスト勉強をしているといえる。一方で、必修科目でない科目を「徹夜で乗り切る」「対策をしない」と答えた人の数は、必修科目のおよそ2倍となった。

「どのようなテスト対策をしているか」についての質問では、全体のほぼ半数である144人が「自分自身で対策する」と答えた。「友人にレジュメを借りる」、「先輩を探す」、「裏講義サイトを見る」など自身で対策しないと回答した件数を大幅に上回ったことから、多くは自分自身で何らかのテスト対策をしていることがうかがえる。

授業への出席状況についても質問した。回答した学生の6割が「必ず出席する」か「不定期で休むが、基本的には出席する」のどちらかを選んだ。この結果について学年ごとに分析したところ、1年生では30%を超えていた「必ず出席する」の割合が、2・3年生では約20%に、4年生では25%になることが分かった。結果からは、大学の授業の仕組みにも慣れ、卒業論文などにも追われることのない2・3年生はいわゆる「中だるみ」をしているようにも見える。

最後に、学習面での現状に満足しているかを質問したところ、「満足している」が全体の4%に留まり、「まずまずだと思う」が36%、「あまり良くないと思う」が38%、「よくないと思う」が20%となった。その理由として、「授業には出るが、寝てしまう」、「勉強意欲がなくなった」、「アルバイトやサークルなどで時間がなくなる」、「娯楽に走ってしまう」などが挙がった。過半数の学生は、現在の学習姿勢には何らかの点で問題意識を持っているようだ。

この調査から、真面目に授業を受けてテスト勉強をしようとしているものの、現状の学習姿勢には不満を持っている学生像が浮かび上がった。アンケートの自由記述欄には「勉強に対する目標がなくなった」という意見があった。「大学合格」という明白な目的があった受験生までの勉強と、「目標の明確に定まらない」大学の勉強に大きな差があることがその背景にあるといえるだろう。

勉強できないのはどうして?(一例)
・やる気が起こらない
・twitter、2ch、ゲームの誘惑に負けてしまう
・アルバイトが忙しすぎる
・部活・サークルなど他に楽しいことがある
・授業が面白くない
・単位認定が甘いので勉強しなくてもできる
・勉強が嫌い
・学校から家が遠くて時間がとりづらい

※この調査記事のさらなる詳細につきましては、当委員会のfacebookに同時掲載しております。アカウントをお持ちの方はそちらもご覧ください。アカウント名「神大 報道」で検索。

【図1】テスト対策を始める期間。青が「必修科目」、赤が「それ以外」の科目を表す。縦軸は人数。
【図2】学生の学習姿勢満足度。

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