2012年も、早くも半分以上が過ぎ去った。神戸大もいよいよ全学部が夏休みに入り、学生は思い思いの夏を過ごしている事だろう。ニュースネット委員会では、上半期を終えた神戸大の2012年ここまでのニュースのトップ3を、部員の投票によって選定した。【8月13日　神戸大NEWSNET＝ＵＮＮ】

◎第3位　テントなしで開催　新歓祭2012

神戸大の新歓祭が4日、国際文化学部グラウンドで開催された。前日の暴風雨によるテントの破損により、一時は開催中止との連絡が出されたが、各団体の強い希望を受けておよそ40分後に撤回。実行委員会は「テントなし、1時間遅れ」を条件に新歓祭開催を認めた。（4月4日　神戸大NEWSNET＝ＵＮＮ）

【講評】
例年開催されている学内の新歓祭が4月3日、台風の影響で中止になった。そして用意されていた予備日に向けて各部活、サークルが準備をし直し、天気も持ち直した4日、まさかの「テント破損」による中止連絡が実行委員会管理のメーリングリストで回された。

その直後、メーリングリストの登録者全員に向け、ある文化系サークルが「小さい部の部員獲得の機会を奪う気か」という怒りの返信。当委員会の公式twitter上も、まさかの新歓祭中止を受け「晴れてるじゃん！」「何で？」と怒りの声が次々と投稿され始め、いわゆる「炎上」状態になった。

40分後、実行委員会が折衷策としてとったのは「テントなし、1時間遅れ」の条件付き開催だった。ちなみに会場の「中止」を消して「開催」と書きなおした案内板は、会場に向かう途中で偶然見つけて撮影したのだが、まさに学生の「何とかして新入生をうちに入れたい」という強い思いの象徴のように見えたのを今でも覚えている。

◎第2位　【調査】「おしゃれそう」？「頭良さそう」？　結論は「意外と普通」

新入生が入学し、約3カ月が経過した。多くの学生が期待を胸に門をくぐったことだろうが、その後の生活は思い通りになっているのか。ニュースネットでは、入学前の神戸大の印象をアンケートし、その後の思いや生活について追求した。（6月27日　神戸大NEWS NET＝ＵＮＮ）

【講評】
当委員会が2012年初の調査記事として取り上げたこの記事が、部員の意見多数で2位にランクイン。関西圏では「神戸大といえばおしゃれ」「京阪神大は頭いい」と言われがちな神戸大だが、そこで生活する学生は、むしろ神戸大とは「ムードが寛容で親しみやすい」と思っている傾向があるということが明らかになった調査だった。

当初は意外に思えた結果だったが、確かに今になって考えてみれば、私も到底「おしゃれ」と言えるような服装で学校に通っていなかったし、それは「学校に行くくらいだから、そこまで華美にしなくてもいいや」という思いからだった。私も知らず知らずのうちに、神戸大に寛容さを感じ、家の中にいるような気持ちで登校していたのかもしれない。

【図】アンケートの集計結果。回答者には上記の6つの項目から自由に2つまで選んでもらった。横軸は人数を表している。

 
◎第1位　飛躍と課題の3位　硬式野球部

近畿学生野球連盟1部春季リーグが4月1日から5月17日まで開催され、神戸大は8勝5敗で3位に終わった。（6月29日　神戸大NEWS NET＝ＵＮＮ）

【講評】
昨年10月、近畿学生野球秋季リーグ1部・2部入替戦2回戦で悲願の1部リーグ昇格を果たした硬式野球部が、初登場の1部リーグで大健闘の3位。右のエース、白木原（発達・4年）は防御率0・529という驚異的な成績を残し、大会ベストナインにも選出され、神宮出場はならなかったものの、硬式野球部にとって大きな飛躍の大会となった。

ちなみにニュースネットでは、本紙4月号でエース白木原の特集、6・7月号ではこの大会の記事を取り上げている。当委員会も追い続け、思い入れのあるチームだけに、秋季リーグでは念願の神宮出場を目指し、さらなるレベルアップに期待したいところである。

以上のように、当委員会記者が選んだ3大ニュースはスポーツ、文化、調査と記事種別が見事に分かれる結果となった。皆さんにとって、2012年の上半期はどのような日々だっただろうか。この記事を見て学内の様々な動きを思い出すとともに、今1度反省の時間を設けるのも一興かもしれない。