神戸大のオープンキャンパスが、8月7日から11日にかけて各学部で行われた。説明会や模擬授業、在学生との懇談会などさまざまな企画が催され、各学部とも多くの高校生や保護者で賑わった。【8月14日 神戸大NEWSNET=UNN】
経済学部のオープンキャンパスは8日、六甲台キャンパスで行われた。学部長挨拶、模擬授業などが出光佐三記念六甲台講堂で行われ、その後、学生企画として、ベルカンが主催するキャンパスツアーが催された。
出光佐三記念六甲台講堂には2階席にまで人が入るほど多くの人が集まった。まず学部長挨拶に始まり、全体説明、一旦休憩をはさみ、その後は30分×2コマの模擬授業が行われた。模擬授業は、小林教授による「経済学でわかること」と中川教授による「地域間格差を考える」。
足かけ2時間の長時間だったが、高校生は話に真剣に聞き入っていた。また、予約制であったために、定員漏れした人や保護者向けにはビデオによるライブ中継も行われ、アカデミア館501教室にて上映されていた。実際に来られない人のために、インターネット上での配信も行われていた。
発達科学部では9日と10日に行われ、コースごとの説明会や現役学生との相談会などがあった。人間形成学科心理発達論コースの在学生との相談会には、高校生や保護者などが多く訪れた。高校生は、「二次試験の勉強はいつから始めましたか」「発達科学部と文学部の心理学はどう違いますか」など赤裸々に疑問をぶつけ、学生はそれに丁寧に答えた。なかには2日に分けて3度も訪れた者もいた。
○学生企画のキャンパスツアーが好評
経済学部では、ベルカンの主催による学生企画、キャンパスツアーが開催された。希望者のみの参加だったが、午前の部の参加者は約50人。大学生による六甲台キャンパスの案内や茶話会などを実施された。いくつかのグループに分かれて、本来は見ることができない図書館の書庫を回ったり、大学生と一緒に食堂で昼食をとったりしていた。
大学キャンパスの案内を一通り終えた後、アカデミア館502教室にて茶話会が行われた。茶話会では、そのグループのまま、机に分かれ、バイトやサークルなどの大学生活のことから、勉強方法など受験に関することまで様々なことを話し合っていた。途中には、質問会も設けられており、高校生のさまざまな疑問に先輩たちが答えて、疑問を解消していたり、受験のアドバイスなどを行っていた。
キャンパスツアーは今回で7回目。この企画の責任者の山口雅史さん(法・3年)は「準備の期間がテスト期間などに重なって大変だった」と苦労を話した。また内容に関しても、「工事の影響であまりキャンパスを案内できなかったのは残念。だが、その時間のぶん、初めて一緒に昼食をとることにしたが、高校生との距離が縮まったのではないか」と収穫を口にしていた。
今回、オープンキャンパスに参加した大阪の高校1年生は神戸大について、「たのしそうな雰囲気だった。この大学へ行きたいという思いがより強くなった」と話し、また、大阪から来た3人組の高校3年生は「神戸大に敷居が高いような印象を持っていたが、そんなことはなかった」と参加する前と後での印象の違いについて述べた。さらに「他の大学のオープンキャンパスでは茶話会がなかったが、茶話会で先輩の話が聞けたので良かった」と、満足した様子だった。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。