神戸学生制作会(以下、神制)による「神制8月展」が、14日から19日にかけて西宮アクタ(兵庫県西宮市)の大学交流センター内で開催され、美術部凌美会の作品が出展された。最終日の19日には、年配の人を中心に次々と観客が訪れた。【8月19日 神戸大NEWS NET=UNN】
神制は神戸大美術部凌美会、大阪市立大青桃会など、関西9大学の美術部連合。毎年2月と8月に合同の展覧会を開催しており、今年も「森」をテーマに約70作品が会場を彩った。凌美会からは9人の作品が出展された。
部長の島田賢二さん(海事・3年)の「福島第一原発をモデルにして描いた」という作品「F.D.N.P.P.」。黒をダイナミックに配色し、日本の現在の情勢を描いた。作品制作に丸1日かけ、自分の作品らしさを追及したという島田さん。「原発がいいとか悪いではなく、中立の立場できれいに描けたらと思っていた」と制作期間中の気持ちを話した。
島田さんは今後の活動について「凌美会には院生の方もいるが、多分今年が最後の活動かなという気持ちで描いています」とコメントした。今回の展覧会では、観客配布のアンケートに書かれた感想が、自分にとってよい刺激になったそうだ。「なかなか厳しいことを書かれる方もいるんですが、ありがたいこと。かと思えば、自分では何気なく思っていたことを褒めてくれたりして嬉しい」と、展覧会の醍醐味を示した。
凌美会は9月4日から10日にかけ、六甲道南公園(神戸市灘区)で野外展覧会を開催予定。大きなサイズの作品を展示し、他大との合同企画だけに、凌美会もいっそうの力を入れて準備しているという。
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