天文研究会の部員らが地域の子どもたちに天体の楽しさを紹介する「摩耶山星まつり」が1日、摩耶山掬星台(神戸市灘区)であった。標高690mの会場では天文クイズや星座ビンゴ、神話劇や星空観察会が開かれ、あいにくの曇り空ながら多くの親子連れが夜の星空観察を楽しんでいた。【9月3日 神戸大NEWSNET=UNN】
この星まつりは今年で12回目。灘区と天文研究会が協力し、子ども向けのイベントを毎年この時期に開いている。まつりは午後5時に始まり、子どもたちは「宇宙に初めて行った生物はイヌである、○か×か」といった8問の○×クイズ、番号の代わりに88星座の名前の書かれたビンゴカードを用いたビンゴゲームを楽しんだ。
毎年恒例という1年生による神話劇では、ヘラクレス座のモデルとなったギリシャ神話のヘラクレスの一生を取り上げた。継母ヘラの試練に耐えながら一生を過ごしたヘラクレスの姿をコミカルに仕上げた。
辺りが暗くなった午後7時過ぎ、天体望遠鏡による天体観測が行われた。雲の切れ目から見える星に向かって「あれがアルクトゥルス」「あそこにあるのは土星だね」と部員がそれぞれの望遠鏡の前で解説した。子どもたちは解説を聞きながら真剣にレンズをのぞき込んでいた。
「普段街灯で明るい街に住んでいる子どもたちに、星空に興味を持ってもらいたい」と話すのは、部長の岡井光信さん(理・3年)。「もう少し晴れていればよかったのですが」とやや残念そうだったが、少しでも星の姿を見せようと、雲の切れ目にある星に向かって懸命に焦点を合わせていた。
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