大学に入って最初の夏休みも半分が過ぎた。そろそろ後期という現実に目を向けなくてはならない。世間から羨望されるこの膨大なモラトリアムをどのように過ごしたか。旅行、サークル活動、アルバイト、免許合宿、ボランティア、あるいは優雅な引きこもり生活に興じた人もいるかもしれない。しかし私は、この夏休みを自分の「リセット」のための期間として捉えている。【9月12日 神戸大NEWSNET=UNN】
大学に入ってからは今までの受動的勉強の日々とは違い、何事も自主性と積極性が問われるようになった。つまり自分で目標を設定し、実現に向けて努力しなくてはならないというわけだ。この段階でつまずいた多くの人が無気力症候群に陥り、ただ漫然と単位のために授業を受け、友達と遊び呆けたり、はたまた自分の殻に閉じこもってしまっている。私も御多分に漏れずその一人であった。
そこへきての夏休みだ。現実逃避に走ることはいくらでもできる。しかしこの有り余る時間を、自分を変えてゆくことにとまでは言わずとも、その準備をすることに投資してもよいのではないか。「自分を変える準備」私はこれを「環境」と「意識」のリセットだと考え、実行に移している。この団体に入ったのも、報道活動を通して外界に触れることのできる「環境」とそこで自分の目標を設定して頑張っていこうとする「意識」を求めてのことだ。
もちろんこれは「リセット」に過ぎない。自分を変えるということは、リセットされた環境と意識のなかで、自分が行動を起こし、新しい目標に向かって努力を続けて初めて言えることである。とても夏休みの間で成し遂げることができるようなものではない。だからこそ、準備は早いうちにしておかなくてはならないのである。
煮えきらない思いでくすぶっている人に私は言いたい。まだ夏休みは終わっていない。まずは散らかった部屋を片付けて、少し気持ちをリラックスさせ、外に出てみよう。そこには様々な環境がひしめき合っている。自分が興味をそそられるようなものもあるはずだ。そして思いきって飛び込もう。後期から変わっていく自分の材料となるものがそこには溢れている。(記者=田中謙太郎)
※この記事は、今月9月にニュースネットに入部した、田中謙太郎記者による初のコラムです。ニュースネットでは1年中新入部員を募集しておりますので、マスコミ、メディアに興味のある方はnewsnet@kobe-u.comまで気軽に連絡を。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。