スマイル番外編 FTSNJapan代表の伊藤望さん

また一人、全国に羽ばたく学生が神戸大から生まれた。伊藤望さん(経済・2年)が、全国の学生フェアトレード団体を支援・統括しているFTSNJapanの代表に就任した。【9月28日 神戸大 NEWSNET=UNN】

フェアトレードとは、発展途上国で生産される農産物や手工芸品などを公正な価格で取引し、企業や地主から不当に搾取されている生産者達の経済的・社会的自立を促す活動のこと。伊藤さんは高校時代に世界の貧困問題に関心を持ち、神戸大入学後は学内のフェアトレード団体「PEPUP」に所属。地域でフェアトレードのコーヒーを販売するカフェを開くなど、フェアトレードの浸透に努めてきた。

活動に対する意識が高まったのは今年の春休みにフィリピンを訪れてから。生産地の農村やスラム街で貧困にあえぐ人々を目の当たりにし「このままではいけない」と強く感じたという。9月5日から3日間行われた「FTSN全国サミット」では実行委員も務め、そこで前代表から就任を打診され二つ返事で了承した。

代表となった伊藤さんだが、就任直後から様々な問題を抱えている。各大学のフェアトレード団体の活動状況は団体ごとにむらがあり、FTSNを通した団体間の情報共有がまだ満足に進まない状態。所属メンバーのモチベーションに左右されやすく、人手不足から解散に追い込まれる団体も少なくない。また、知名度の向上も必要不可欠だ。こうした状況にあって伊藤さんは、各大学の団体が活動を継続していけるようFTSNがサポートをしていくことを最優先に挙げている。具体的には関東、関西でそれぞれ定期的に開かれる「ネットワークミーティング」への参加を呼びかけたり、SNS等を通じて情報ネットワークを広げることなどを考えているという。企業の協力も得つつ、フェアトレード商品の展示販売を中心としたイベントも計画中だ。

「代表としての責任の重さをひしひしと感じている。自分、組織の両方が成長できるように頑張っていきたい」。伊藤さんの挑戦は始まったばかりだ。

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