地域に根付く名谷祭 苦労乗り越え今年も開催

医学部保健学科の有志によって運営される第30回名谷祭が6日と7日の2日間、名谷キャンパス(神戸市須磨区)で行われた。工事で昨年度までの場所が使用できず、キャンパス内で模擬店の位置を移すなどの難題もあったが無事開催され、大きな賑わいを見せた。【10月9日 神戸大NEWSNET=UNN】

30回目を迎えた名谷祭の今年のテーマは「Re*action」。どんな困難があっても前を向き、何度でも立ち上がっていこうというメッセージが込められている。テーマについて名谷祭実行委員長の西山雄也さん(医・3年)は「保健学科は授業数も多く、キャンパスも遠い。そんな中で溜まった鬱憤を晴らす『反動』という意味もある」と、保健学科に通う学生の実情を話した。

開催に立ちはだかったのが、キャンパス内の工事だった。模擬店の場所を駐車場に移すにあたり、衛生面や水回りの問題が出て教務と何度も話し合いを重ねたという。当初はグラウンドに出店する案もあったというが、「1日目の夜に雨が降った影響でグラウンドがぬかるんでしまった。2日目にテントが建てられない可能性もあったので、駐車場にしておいて本当に良かった」と、保健学科自治会長の斎藤貴さん(医・3年)は胸を撫で下ろしていた。

当日は、6日に毎年恒例のバンド演奏や新企画の「浴衣人コンテスト」が、7日にはジャグリングサークル「JAG六」やよさこいチーム「山美鼓」による学生の出し物と、3組のお笑いコンビによるライブが行われた。特にお笑いライブでは立ち見の観客が何重にも押し寄せ、約40分の間に何度も大きな笑いが起こっていた。

西山さんと斎藤さんが口を揃えて「あたたかい学園祭」と話す名谷祭。騒音の発生に理解を求めるため、近隣の住宅に案内の紙を配るなどしている。これが広報の役割も果たし、会場には親子連れなどの近隣住民も多数押し寄せ、地域密着型の祭りとなっているのが特徴だ。2日目に来場した年配の夫婦は「若い人がいっぱいで元気をもらえた。1日目のバンドも見たかったけど来れなかったので、また来年も来たい」と満足そうに話した。

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