神戸大付属図書館大学文書史料室による神戸大110周年記念イベント「神戸大110年の歩み」が10月24日から11月2日まで、神戸大百年記念館1階展示ホールにて開催された。1902年の官立神戸高等商業学校の創立以来、110年の長い歴史が刻まれた神戸大。なぜ、教養原論は国際文化学部でおこなわれているのか。その答えも長い歴史の中に隠れていた。【11月2日 神戸大NEWS NET=UNN】
そもそも、神戸大学が設置されたのは1949年。だが、設置当時の神戸大は経済・経営・法・教育・文理・工の6学部のみであった。医学部と農学部はもともと県立大学。1960年代に国立移管され、設立されたのである。また、海事科学部は、2003年に設立されたまだ新しい学部。だが、発達科学部・国際文化学部はやや事情が異なっている。
発達科学部の前身は教育学部なのは知っているだろう。だが、国際文化学部の前身を知っているだろうか。国際文化学部の前身は教養部であり、そこで学生は、今でいう教養原論を学んでいた。そして1992年、教養部と教育学部が改組され、今の国際文化学部と発達科学部になったのである。過去に、教養部があったところに、国際文化学部が設置されたため、現在の国際文化学部のキャンパスにて教養原論の授業が行われているのである。
今回の展示には多くの人が訪れた。近所の人や神戸大も職員のみならず、神戸大の卒業生も多数訪問。出張のついでに訪れた、という人もおり、「なつかしい」と多くの人が口にしていたそうだ。今回の展示の現場責任者を務めたのは大学文書史料室、室長補佐兼専門調査員の野邑理栄子さんは「今の神戸大を知ろうと思ったら、歴史を学んでほしい」と話す。110年の歴史を持つ神戸大。まだまだ私たちの知らない事実が神戸大には隠れている。今の神戸大への理解を深めるためにも学ぶことはたくさん残っているのだ。
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