関西の大学生が企画、運営するジャズイベント「Swing Jazz Cruise（以下 SJC）in　灘」が23日、サザンモール六甲（神戸市灘区）で開催された。神戸大と関西大のグループがそれぞれ演奏を披露し、買い物に訪れた人々をジャズ独特の軽やかなメロディで魅了した。【11月26日　神戸大NEWS NET＝UNN】

祝日のこの日、雨天にもかかわらずモールは家族連れなど多くの買い物客で賑わった。学生たちは人々が行きかうショッピングゲートの真ん中にテントを構えて演奏。モールの雰囲気に合わせた「そりすべり」や「ジングルベル」といったクリスマスの定番ソングやジャズの名盤を奏で、合間にはMCによる曲の解説や団体紹介などを行った。軽快なドラムと洒落たサックスフォン、落ち着いたピアノの音が生み出すハーモニーに買い物客も足を止め、親子でリズムに乗りながらジャズを楽しむ様子が見られた。

SJCはジャズで神戸の街を盛り上げようと毎年企画されているイベントだが、場所は中央区がほとんどで灘区で行われるのはこれが2回目。SJC実行委員長を務める神戸大軽音楽部Jazz所属の井上由紀乃さん（発達・3年）は「もっと灘の人にジャズを届けたいという思いから企画した」と話す。今回の開催にあたっては神戸大と灘区からも助成金や場所の斡旋をしてもらい地域ぐるみでの企画に。本番では演奏を聴く人々の楽しそうな顔に「喜んでもらえた」と笑顔を見せた。

次のSJCは12月9日に神戸ハーバーランド（同市中央区）にて行われる。「Swing Jazz Cruise 2012 .winter」と題されるこのイベントは、9月に台風で中止となった「 Swing Jazz Cruise in Kobe 」のリベンジ企画だ。井上さんにとっては実行委員長として迎える最後のSJC。「自分にとっての集大成。やりきって引退したい」と意気込みを語る。また、所属する軽音楽部Jazzの定期演奏会も12月1日にジーベックホール（同上）にて行われる。