神戸大が2年ぶり王座奪還 女子タッチフット

第21回東西大学王座決定戦PRINCESSBOWLが24日、神戸市立王子スタジアムで行われ、神戸大は昨年覇者の武庫川女大を21-19で押さえ、2年ぶりに学生日本一に返り咲いた。【11月28日 神戸大NEWS NET=UNN】

第1Qから流れをつかめず先制され、武庫川女大のリードで前半を終えた神戸大だが、後半QB弓山(発達・4年)の精度の高い的確なパスと、WR山崎(発達・4年)、谷端(発達・2年)のランで攻撃のリズムを取り戻し、第3Q中盤についに逆転する。全てのTFPをしっかり押さえた神戸大が激戦を制した。今後、来年1月3日に東京ドームで行われる「さくらボウル」で社会人日本一と戦う。

「仲間はもちろん、OG・友達・応援してくれた人たち・コーチ・親など、全員に対する感謝の思いがあふれている」。  最優秀選手に選ばれた山崎は昨年主将として果たせなかった日本一を手にし、思いを募らせた。第3Q、ゴールまで17ヤード地点のファーストダウン。弓山から放たれたボウルをエンドゾーンでキャッチし、同点TDを決める。つづくTFPも成功させ逆転に成功。「ロングパスが多かったが、足を生かしてプレーするのが私の強み」とこの試合2TDを決めるなど力を充分に発揮した。

序盤、武庫川女大守備の前にターンオーバーが相次いで攻撃権を奪われ、先制点まで許した神戸大。「序盤はあせっていたが、自分たちの力はまだまだこんなものじゃない」と弓山はハーフタイムで吹っ切れたと言う。武庫川女大の6点リードで迎えた後半、神戸大は得意のロングパスで相手ディフェンスを封じ込め一気に巻き返した。

今秋から弓山がQBに完全復帰し、WRに戻ってきた山崎は「全員が納得できる形で戦える。全体の雰囲気や、結束力など、すべての面で日本一のチーム」と言い切る。主将谷川(発達・3年)も「歴代に残る一番強いチームの名を残したいし、それだけのメンバーはそろっていると思う」とさくらボウルに向けて意気込んだ。

フィジカル面でも頭脳面でも一枚上手の社会人にどう戦っていくのか。この約1カ月間で、チームの強み残しつつどこまで弱みを克服できるのか。チーム全員で2年ぶりの日本一を目指す。

●東西大学王座決定戦(11月24日・神戸市立王子スタジアム)

1回戦

神戸大 7 14 13 12 =46
成城大 0 0 0 6 = 6

優勝決定戦

神戸大 0 7 7 7 =21
武庫女 6 7 0 6 =19

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