神戸大邦楽部による第40回定期演奏会が8日、出光佐三記念六甲台講堂で行われた。3年生にとっては最後の演奏会となった今回、家族やOB・OGをはじめ約100人の観客が集まり、美しい音色に聞き入っていた。【12月13日 UNN=神戸大NEWSNET】
邦楽部では年に1回しか行われていない定期演奏会。部全体での発表は1年を通してこの場だけのみ。3年生にとってはいままでの集大成を、1,2年生にとっては1年間の練習の成果を披露する場だ。午後2時30分の開演から、休憩もはさんで約3時間、合計で10曲が披露された。激しく曲調が変化する曲や、尺八のみの曲など多種多様な曲が演奏され、聴衆も、1曲が終わるごとに拍手を送っていた。
10曲のうちトリをかざったのは、菊重清峰作曲による「組曲 四季彩」。筝、十七絃、三絃、尺八、篠笛のすべてが組み合わさり、合計で25人による演奏。この曲は春夏秋冬をあらわす4部構成となっており、各部でその季節にあった曲調で春夏秋冬を表現。それぞれ「山里」「南国」「並木道」「冬将軍」というテーマ。春の訪れを穏やかなメロディで、真夏の太陽を元気なメロディで表現するなど豊かな曲の調べに観客も静かに耳を傾けていた。
今回の演奏会について、部長の藤井真衣さん(文・3年)は「限られた時間の中でできる限り練習してきた」と言う。「私たちの演奏を聴いてまた来年も来たいと思ってもらえると嬉しいし、そう思ってくれるよう練習を重ねてきた」と今までの練習を振り返りつつ話した。
甥が参加しているために来場した女性は「楽器の名前は知っていても曲として聞いたことがなかったが、予想以上に良かった」と演奏に満足した様子だった。
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