工学研究科塚本研究室の学生たちが、6日から開催されている「神戸ルミナリエ」において同イベントの運営資金を集めるため、恒例の募金活動を東遊園地(神戸市中央区)西側で行っている。毎年学生たちが専門技術を駆使して作る募金箱が来場者の注目を集めているほか、同研究室のマスコットキャラクターも登場するなどバラエティに富んだものとなっている。【12月17日 神戸大NEWSNET=UNN】
塚本研究室はルミナリエの運営資金を集める「1人100円募金」が始まった2007年から6度目の参加。例年80万円ほどを集めており、今年もルミナリエ開催期間中の15、16日を除いたすべての日に街頭で来場者に募金を呼びかけている。
注目すべきは何と言っても学生手作りの募金箱で、様々な工夫が凝らされている。9個の募金箱のうち4個が今年新たに開発されたものだが、中でも面白いのがタブレット端末を使用した「タブレット募金箱」。箱の中にタブレットPCが埋め込まれており、お金が入ったことを認識するとPCの画面上に「募金ありがとう」という文字とともにアニメーションが映し出される。画面の周囲にはLEDを搭載してアニメーションと同期させ、制御にはArduinoと呼ばれるマイコンを使用するなど専門のIT技術がふんだんに盛り込まれている。この他にも募金をすると箱の中の鉄道模型が走り出す「銀河鉄道募金箱」など遊び心満載。道行く人々は頭上の煌びやかなイルミネーションから視線を落とし、募金箱に群がった。
さらに同研究室のマスコットキャラクター「つかボー」と、今年登場したばかりの新キャラクター「らぼりん」もお目見え。神戸大おなじみのイノシシを模したキャラクターだが、実は着ぐるみの動きを改良するための研究に使われており、特殊カメラやセンサーを装備している。こちらは特に子どもたちから人気を集め、募金の呼びかけの合間に記念撮影をする姿が見られた。
募金箱のアイディアは思いついたものを学生で出し合い、面白いものを採用。11月中頃から3週間ほどで作り上げた。製作に関わった工学研究科修士課程の伊藤悠真さん(23)は「楽しんで募金をしてもらい、震災慰霊の意味を込めたルミナリエの存続に役立てていきたい」と話す。
ルミナリエ最終日となる17日も募金活動は行われる。両マスコットキャラクターは参加せず、時間は18時から21時までとなっている。
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