硬式野球部 課題くっきり 春季リーグ4位

近畿学生野球連盟春季リーグが4月8日から5月24日に行われ、神戸大は7勝6敗、勝ち点2で4位に終わった。一昨年に1部昇格を果たし、昨年は春季3位、秋季2位と、ともに上位で終えた。昨年のレギュラーが7人残っていたが、今季は下位に低迷。神戸大の今季の戦いぶりを振り返り、その要因を探る。【6月24日 神戸大NEWSNET=UNN】

初戦は昨年負け越した和歌山大。昨秋敢闘賞にも輝いたエース瀬川(工・3年)をマウンドへ送るも5失点と誤算。打線も再三チャンスを作るもあと1本が出ず、11残塁。6-8と初戦を悪い形で落としてしまった。

その後、今季から投手と野手を兼任する主将の山崎(工・4年)の活躍や瀬川の復調でチームを立て直し4連勝を飾るも、1勝した後の大阪大との第2戦でまさかの敗北。その後は勝ち負けを繰り返し、7勝6敗。昨年より順位を落とし、4位に終わった。

今季、敗れた試合で選手や中村監督がよく口にしたのは「あと1本がでない」。全13試合で1試合当たりの平均残塁数は9にものぼる。敗れた試合は王者奈良産業大戦を除き、全て2点差以内だ。今季の打線を山崎は「あと1つ足りない。最後に決めきれない」と振り返った。

一方で今年も投手は健在だ。エースの瀬川は今季を振り返り「もったいない。最初から優勝争いができていたら」と初戦の和歌山大戦の自身の投球を悔やんだが、3勝を挙げ、防御率も1点台。堂々の投球でチームをけん引した。そしてもう一人、今年から投手も務めることになった山崎も2勝を挙げ、防御率1点台と好投。左右2枚看板で安定した投球を見せた。

決定力という課題が浮き彫りになった春季リーグ。昨年上位のチームとしてこのままでは終われない。

●奈産大から1勝 リーグでは唯一

課題が残る今季だったがその一方でチームにとって希望も見られた。神戸大の所属する近畿学生野球連盟には8季連続王者の奈産大がいる。しかし神戸大は第5節第1戦で今季奈産大からリーグで唯一白星を挙げた。

先発はエース瀬川。「ずっと打倒奈産大を胸にやってきた」と気合いを入れてマウンドへのぼる。キレのあるストレートと持ち味のチェンジアップを効果的に使い、奈産大に的を絞らせない。打線は5回、一死二塁の場面で山崎が右中間へ適時三塁打を放ち先制。さらに5番畑中(工・3年)の犠飛で追加点をもぎとる。その後、瀬川は走者をたびたび背負うも打たせて取るピッチングでアウトを積み重ねて9回を完封。2-0で奈産大を下した。

山崎は奈産大を「秋優勝するなら倒さないといけない相手」と話す。中村監督は「来季に向け大きな1勝」と振り返った。今季唯一奈産大から1勝を挙げられたことは神戸大にとって大きな収穫となった。

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