発達科学部人間表現学科の学生ら22人が20日、兵庫県立美術館大階段(神戸市中央区)を舞台に身体表現に挑戦した。建築家・安藤忠雄氏の設計した大階段で、神戸ビエンナーレに合わせて隔年開催しているダンスパフォーマンス。3回目となる今回は、初演から100周年となるストラヴィンスキーのバレエ曲「春の祭典」を踊った。雨上がりにも関わらず多くの人々が足を止め、身体と音楽と建築の織りなす非日常のパフォーマンスを楽しんでいた。
22人は階段や壁、ベンチなどの構造物をうまく活用しつつ、およそ40分にわたる音楽に合わせて緩急をつけながら踊った。今回は初めての試みとして、ヒモや水晶玉などの道具を積極的に使ったという。演出の関典子さん(人間発達環境学研究科講師)は「今年も美しい建築を舞台に偉大な作品に挑戦できてありがたい」と語った。
人間表現学科以外にも有志を募ったこのパフォーマンス。「本格的に踊りをしたのは初めて」という早津和輝さん(経済・3年)は「多くの国々で上演されている『春の祭典』を、舞台を生かしつつどのように表現するかが大変だった」と、踊り終えて晴れやかな表情で話した。
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