立ち上がりから自分たちのペースをつかめない神戸大。先制点は挙げたものの逆転を許し2-5で前半を折り返す。後半に入っても流れは変わらず。一時は4点差まで点差を広げられる。しかし、第3Q中盤、流れは神戸大に。主将のMF亀田(経済・4年)、MF辻(農・4年)の連続得点で1点差まで詰め寄ったが、反撃もそこまで。再び点差を広げられ、6-9で試合を終えた。
今年で5回目を迎えるこの大会。これまでの全優勝チームが関東の大学だったが、今年もその牙城を崩しきれなかった。
チャンスはあった。「勝てる試合だった」とG渡里(農・4年)が悔しがったように、引き寄せた流れをつかみきれなかった。
早稲田が勢いにのる第3Q、相手選手に5点差となるゴールを決められたが、相手のクロスに反則がありその得点が無効に。そこからじわじわと神戸大に流れが傾く。MF亀田がパスカットからのシュートで1点を返すとMF辻も相手のDFのプレッシャーを受けながらもミドルシュートを決め2点差に。第4Qに入っても勢いはそのまま。辻が1on1から冷静にシュートを決め1点差。さらに、相手DFの反則から敵陣が1人少ない状態というビッグチャンスを迎える。しかし、ここで攻めきれず、相手の粘り強い守 備に得点を挙げられず大きくボールを戻される。「勝つとしたらあそこで同点、逆転するしかなかった」と亀田。その後は得点を挙げられないまま、試合終了を告げるホイッスルが響き渡った。
試合に敗れ肩をおとす選手ら(ともに12月1日・駒沢オリンピック公園陸上競技場で 撮影=高橋和弘)
試合後、亀田は「実力差で負けた」と話した。それでも「チャンスはあった。流れをつかみきれず悔しい」と試合を振り返った。優秀選手賞を受賞した渡里も「チームが勝てなかったのでうれしくない」と厳しい表情。惜しいところまで相手を追い詰めただけに悔いが残る試合結果となった。
それでも、神戸大は大学2位として、今週末に行われる全日本選手権大会に出場する。相手は社会人No.1チームFALCONS。「ベストを尽くしたい」と亀田。この試合の悔いを晴らし、有終の美を飾れるか。
●第5回全日本ラクロス大学選手権大会決勝
神戸大 1 1 3 1=6
早稲田大 3 2 2 2=9
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