◎国文王教授中国当局に一時拘束 「中立的だったのに」驚きの声

王教授は3月1日から10日間の予定で単独訪中した。中国南方の少数民族・回族についての研究目的で、西安で母親や地元大学の研究者と面会した後福建省に入った。しかし7日に同省泉州市で調査をしていたところ、中国籍者が立ち入れない地区にいたという理由で警察当局に拘束された。拘束中は10日を最後に一時音信不通となり、日本では行方不明と報じられた。法律に触れるようなことが無かったという理由から24日の午前に釈放され、その夜に帰国。25日には神戸大で記者会見を開き、拘束されていたことを明らかにした。

王教授の専門はウイグル族をはじめとする少数民族と中国近現代史だった。神戸大の中国事務所長も務めており、昨年度以降の訪中は18回にのぼっていた。チベットを巡る少数民族問題が深刻化していることなどから、大学関係者は「王氏の単独での訪中時を狙って、警察当局が事情を聞こうとしたのではないか」と見ている。しかし王氏はこれまで政治的発言をすることはほとんど無く、研究姿勢も客観的だったため「なぜ拘束されたのか、正直驚いた」とも話した。

学生も驚きの声をあげた。昨年王教授の授業を受けていた国際文化学部の男子学生は「とても穏やかでユーモアのある人。授業では中国が多民族国家だということをよく言っていたが、当局に対しても中立的な見方をしていた。いわゆる反体制的な人ではなかっただけにびっくりした」と話した。

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