今回の作品「あゆみ」は、あゆみという女性の一生を紡いだ物語。彼女が生まれてから死ぬまでに、起こった数々のライフイベントを丁寧に描いた。
今回の特徴は、一つの役を、複数の役者が入れ替わりながら演じる点。役者は全員、トップスは白、スカートやパンツは黒、靴は赤と統一した衣装で本番に臨んだ。役の入れ替わりが激しく、また衣装も似たものを着用しているため、観客が混乱しやすい難しい設定。しかし、そこは関西の学生劇団の中で評価の高いはちの巣座。役者として舞台に立った田舎(カントリー)やあぶさん(経済・3年)が「足の上げ方から語尾の特徴まで、各役の演じ分けをした。その演技を見てほしい」と話したように、はちの巣座の確固たる演技力を見せつける、テクニカルなステージとなった。
観劇した1年生の中には「難しかった。ストーリーを追うので精一杯」という声もあったものの、演劇経験のある女子学生は「(役が入れ替わるので)一瞬分からなくなるが、一言目を発した瞬間に役の違いを理解させる演技力がすごい」とはちの巣座の実力に驚いた様子だった。
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