夜のうたげが大きく姿を変える。毎年11月に行われるオールナイト大学祭「厳夜祭」。４１回目を迎える今年からアルコール提供禁止、午後１０時に終了となることがニュースネット委員会の調べで明らかになった。厳夜祭の本来の主催者である夜間生がいないことに加え、大学側が従来の祭りの形態を問題視していたことが理由だ。

　厳夜祭は、例年六甲祭の１日目と２日目の間、午後５時から翌朝７時まで行われていた。全国唯一のオールナイト大学祭で、非常に歴史の長いイベントだ。アルコールも提供でき、異色の大学祭として学内外から人気を集めていた。
　
　厳夜祭の実施条件には「夜間生がいること」といった内容が盛り込まれている。しかし神戸大は２００７年度を最後に夜間生募集を停止しており、現在も在籍するわずかな夜間生は今年の秋にほぼ卒業する。また、大学側が以前から厳夜祭の「アルコールＯＫ」「オールナイト開催」という形態について、学生管理や近隣住民への配慮面から問題視していたことも大きい。このため数年前より開催自体が危ぶまれており、存続への署名活動などが行われていた。４月に実行委員会と大学の間でし合いの場が持たれ、実行委員会は祭りの存続を訴えた。協議の結果、開催にはこぎ着けたものの、大学側に大きく譲歩した形だ。

【お詫び】神戸大夜間生の最後の入学年度について、当初「２００４年度」としておりましたが、正しくは「２００７年度」です。事実関係の誤りがあったことをお詫びし訂正いたします。