関東での神戸大のPRを目的とした「神戸大学のミリョク」が7日、日本科学未来館(東京都江東区)で行われた。受験生を連れた親子や大学OBなど100人以上が来場。教授による講演や、神戸大で作ったブドウやナシの試食も行われた。訪れた学生から「専門的な話が聞くことができて面白かった」との声が聞けるなど、シンポジウムは成功を収めた。【9月20日 神戸大NEWS NET=UNN】
開会直後、学生によるプレゼン(プレゼンテーション)が行われた。土田修平さん(工学研究科博士課程)は、ダンスと工学を合わせた自身の研究を発表。神戸大を「自分の可能性を広げる大学」だと来場者にアピールした。挨拶を行った福田秀樹学長は「今日一日では伝えきれないミリョクが神戸大学にはある。ぜひ神戸に来て実感してほしい」と話した。
講演の保健学研究科の伊藤光宏教授。遺伝情報の解読を担う「転写因子」が、白血病と肥満の治療にどのような役割を果たしているのか説明した。次に登場したのは人文学研究科文化構造専攻の樋口大祐准教授。神戸を舞台にした映画やドラマから、「エキゾチックな街」というイメージが神戸にあると説明。その背景には多彩な民族の存在があると話した。最後に行ったのは工学研究科応用化学専攻、また先端膜工学センター長の松山秀人教授。「従来の水や大気の処理では人口に対応しきれないため、今後それに代わる膜処理が必要不可欠になっていく」と話し、日本で唯一の先端膜工学センターでは「膜」のことならなんでもカバーできるとミリョクをアピールした。
講演後は会場を移し、展示・参加型のイベントを開催。神大で作ったブドウ「藤稔」やナシ「幸水」「豊水」が置かれ、来場者は味覚でも神戸大のミリョクを感じていた。最後は神戸大学に関するクイズ大会を実施。実際の研究内容から出題され、正解者には試食したブドウやナシなどをプレゼント。正解者の1人は「こんなにおいしいものを貰ったから友人におすそ分けしようかな」と笑顔を見せた。受験を考えているという高校3年生の女子は「関東ではなかなか神大の情報が少ないから来れてよかった。自分の知らないことを知ることができ、教授と話すことができて嬉しい」と神大のミリョクを再発見していた。
【写真下】クイズ大会の様子(9月7日・東京都日本科学未来館で、撮影=小山絢子)
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