クォーター制では、4月からの第1クォーターに授業を詰め、第2クォーターと夏休みを丸ごと留学などに充てることができる。2016年度の新入生から導入され、3年の経過期間を経て完全移行となる。
海外留学を考える1年生の女子は「国内の長期インターンにも活用でき便利な制度」と好感触。しかし「テストの回数が増え面倒。早めに単位数を稼ぐため楽な授業ばかり取る学生が増えるのでは」とも話す。
教員の負担増も気がかりだ。大学関係者は「各学部の2単位科目は週2回開講とし、1クォーターに凝縮されるだろう」と話す。しかし発達科学部の教員は「週1回開講の1単位科目に分割し、授業内容は2クォーターにまたがる形式になると聞いている」と食い違いがある。担当教員は同じであるため「成績評価の回数だけが増え、採点しやすい簡単な試験ばかりになる」と課題点をあげる。専門家も同様の指摘をする。大学研究家の山内太地さんは、教員の負担増で授業の質が落ちると予想する。「海外志向の一部の優秀な学生と、ぬるま湯に浸かる大多数の学生との二極化を招く」と解説する。
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