神戸大は16日、次期学長に現理事・副学長の武田廣(ひろし)氏を選出したと発表した。任期は2015年4月1日から4年間となる。現在の福田秀樹学長は今年度をもって退任する。

 武田氏は高エネルギー物理学を専門とし、理学部教授から学部長まで歴任。2009年に理事・副学長に就任した。2013年に提唱者がノーベル物理学賞を受賞したヒッグス粒子について、発見と確定の決め手となる実験を行った国際研究チーム「アトラス」の立ち上げなどに関わった。

 次期学長の決定を受け、神戸大では16日中に記者会見が行われた。大学ホームページにてその模様が映像で公開されている。武田氏は記者会見で「(大学の)厳しい経済状況の中で、いかに工夫して研究と教育を推進させていくかが課せられた任務」とコメント。「大学独自の視点での教育や研究を大事にしつつ、産学連携もバランスよく行っていきたい」と方向性を示した。学部再編などの大学改革については「文部科学省からも理解を得ている」と話した。

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