◎はちの巣座30期生卒業公演リボルバー

 学内の劇団はちの巣座の30期卒業公演「リボルバー(作・大竹野正典、演出・ピア忠)」が、12月20日から23日にかけてシアター300で行われた。21日の公演では一人一人の役者達が見せる演技力の高い舞台に、観客達は魅せられた。

 今回の作品「リボルバー」は、線路の高架下、町はずれの広場でヤクザが隠した銃をサラリーマンが見つけ、それがドタバタ劇に発展するコメディー色の強い物語。

 特徴はそれぞれの登場人物がみんな個性的で、それを演じる役者一人一人が自分の持ち味を存分に出している点。偶然銃を手に入れたサラリーマン3人が銃の使い道をそれぞれ考える場面。一人が「妻を撃とう」と言い出すと会場の観客から笑いが起こった。本番で台詞を間違えた役者がタイムを要求するハプニングが起こるも、高い演技力で乗り切った。

 4年生の卒業公演だが役者、照明、音響など全学年の部員一体で準備に携わり芝居を作っている。全員一丸となって作られた完成度の高い芝居に会場の観客達は圧倒された。演出を手掛けたピア忠こと岩見崇広さん(文・4年)は「本当はB級映画を意識した演出にしたかったが、同期がみな自由なやつらばかりだったからコメディー風の芝居になった。良い感じに『わちゃわちゃ』している回生だった。今回は卒業公演だが、サヨナラという感じは全くしない。次回もあるんじゃないの?」と笑顔で語った
 
 公演を見に来た社会人男性は「舞台天井を使った演劇独特の演出。生で見る良さを感じた。役者がみんな芝居をやりきっている」と話した。

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