毎年11月に鶴甲第一(国文)キャンパスで行われる厳夜祭について、2011年に大学側が「大学に在籍する夜間主生がいなくなった時点で廃止する」と決めていたことが分かった。厳夜祭実行委員会も把握したうえで存続交渉にあたっていた。
厳夜祭は元々夜間主生が主体の酒類販売ができるオールナイトの学園祭だった。2011年6月、学務部と学生委員の教員による学生委員協議会で、2012年以降の開催条件を「最低1人の夜間主生が大学に在籍かつ実行委員会に参加していること」と決議。条件を満たせなくなった時点で厳夜祭を廃止するとした。廃止後については「学生から六甲祭の一環として夜間に開催したいという要望があれば検討する」としていた。この決議にあたり、事前に学務部から実行委員会側へ相談があったかは明らかになっていない。
神戸大の夜間主生は2014年の前期をもって在籍数がゼロとなった。大学側の考えによれば、この時点で従来の厳夜祭は廃止扱い。昨年の厳夜祭は酒類販売禁止かつ開催時間夜10時までという形で行われたものの、学生からの要望により認められた六甲祭の一環イベントということになる。つまり従来の厳夜祭とは別物という扱いだ。また、昨年の厳夜祭では従来必要なかった国文キャンパスの使用許可も必要な手続きに加えられていた。
実行委員会は昨年、存続要望の署名活動や学生委員の教員らに対するプレゼンテ―ションを行うなど粘り強い活動を展開。制限は設けられたものの、従来の厳夜祭にならった形での開催を認められた。しかし大学側はこの許可について「前期まで夜間主生が在籍することに配慮した温情的措置」との認識を示す。今年も昨年と同じ形で開催することは保証しないという。
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