「世界はかわいいと言われない女の子で回ってる」。憧れていた先輩が自虐的に漏らした言葉に、1年生だった僕は衝撃を受けた。世の中の真理が、そのまま言葉になったようだったからだ。
優れたキャッチコピーは普遍性を持つ。そうだ、世界はすごくない人たちが回している。「世界は誰かの仕事でできている」。社会を作っているのは、ビジネス書に出てくるようなスーパースターじゃない。自販機に缶を補充するおっちゃんたちだ。
自分も例外ではない。「社会の歯車にはなりたくない!」と思っていても、現実は歯車どころかただのネジ。もうすごいくらい普通のネジ。ネジでしかない。THE・ネジだ。でも、それでいいのだ。
改めまして、新入生の諸君。入学おめでとう。晴れて君も神戸大の一員だ。これから4年間、モラトリアムを享受しながらネジになるための時間を過ごす。どうせ神戸大は「中間管理職養成学校」と揶揄されるような学校だ。スーパースターになれなくてもいい。せめてかっこいいネジになれるように、攻めていこうじゃないか。
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