4月から新学長に就任する武田廣(ひろし)氏。トップとして神戸大をどう動かしていくか、話を聞いた。
?現状の神戸大の課題と方策は?
教育・研究において社会から特色を出すことを求められている。研究では自然科学と社会科学を融合させ、新技術を生み出し実用化までつなげる「イノベーション研究科(仮称)」創設へ向けた準備を進めている。教育では社会のグローバル化に対応することが急務。基礎となる語学力や教養を学生が身に付けやすいカリキュラムとして構築する。留学支援も強化したい。
?学部統合などの大学改革にはさまざまな意見があるが?
(統合を検討している)国際文化学部と発達科学部は、特定の学問分野によらない学際性が重視される。だからこそ社会の変化に柔軟に対応し教育内容を変えていく。しかし理学部や文学部など、長期的視座に立って基礎学問研究をしていく学部も必要。両者のバランスが大事だ。
?独自のビジョンは?
欧州のように、社会の信頼を得る大学を築くために貢献したい。大学にしかできない教育や研究があることを理解してほしい。教員の個性を大事にしながら、組織全体を考えた大学運営を行う。
?学生へのメッセージを?
まずは自分の学部の専門分野にとらわれずいろんな学問をやってほしい。教養を身に付け、専門も深めていくと自分のユニークさに磨きがかかるはず。
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