厳夜祭は今年も「六甲祭の一環として実施する」との審議結果を、教職員による学生委員協議会が出した。しかし今年の「六甲祭の一環」とは、厳夜祭を六甲祭の一企画に取り込んで午後7時までの開催とし、単独での祭りを廃止させるというものだ。同協議会は学祭の開催許可を出す権限があり、6月3日に審議された。正式決定は7月で、厳夜祭実行委員会は対応を検討中だ。

　大学は2011年6月の協議会で、夜間主生がゼロとなった時点で厳夜祭を廃止し、その後は六甲祭の一環として開催を認めることがあると決めた。審議結果はこれに基いたものだ。夜間主生がゼロとなった昨年は飲酒・オールナイトは禁止しつつ夜間開催自体は許可された。大学側は昨年の段階で厳夜祭は既に廃止されており、昨年は六甲祭の関連行事だったと考えている。「六甲祭の一環」の解釈ついて、厳夜実行委は昨年の開催状況から六甲祭と同日に開催することと考えており、六甲祭に統一させたい大学側と認識がズレている。

　
　審議結果では、場所について六甲台第一キャンパスを念頭に、元々厳夜祭が行われていた鶴甲第一（国文）キャンパスを認めることもあるとした。昨年と同じく室内での火気の使用は禁止としたが、昨年は交渉の結果最終的に許可されていた。六甲祭の企画となる場合、一度六甲祭実行委員会に企画案を提出し、7月に再び協議会の審議にかけられることとなる。

　厳夜実行委は今年も最低限昨年と同じ「午後10時終了・国文開催」は認められるはずと考えている。しかし大学側は、昨年単独で開催を許可したのは前期まで夜間主生が大学に在籍していたことを配慮した結果だとしていた。5月11日に企画案が提出されたが、5月19日に大学側は日時と場所を六甲祭と同じにするよう企画案の修正を要求していた。