グループ学習や小規模イベントなどに利用できるスペース「ラーニングコモンズ(LC)」が今秋、鶴甲第1(国文)キャンパスA棟に新設される。無線LAN環境や可動式の椅子・机・ホワイトボードなどさまざまな設備やサービスを整えることで、学生が主体的に学ぶことを促す狙いだ。
LCは1階のセブン‐イレブンに接する約300平方メートルのスペースと、2階の総合・国際文化学図書館内のパソコンコーナーやミニLCが従来あった場所にそれぞれ整備される。工事は8月から始まり、パソコンコーナーは3階に移された。10月上旬に2階部分で、11月上旬に1階部分で運用が開始される予定。
机や座席は自由に動かせ、無線LANやコンセントが使える区域もある。1階部分には軽食をとりながら利用できるスペースも用意。ゼミ発表などの小規模イベントやグループ学習での利用を目的に、プロジェクターやスクリーンの貸し出しも行われ、壁面ホワイトボードも整備される。
LC運用準備委の蛯名邦禎(くによし)座長(人間発達環境学研究科教授)は「教室は教員から学生への一方向的な指導に、研究室は各分野の専門研究に最適化された場。従来型と違う人材を生み出すには、異なる分野の知や人々と相まみえる必要がある」と話す。1階部分はガラス張りにし開かれた学習環境を強調。今回新設されるLCをモデルとして、今後は学内に点在する類似施設と連携して、神戸大スタイルの分散型ラーニングコモンズとして運用していく方針だ。
蛯名座長は「どのように活用するかは学生次第。学びの新たな文化を作り上げてほしい」と期待を語った。
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