中学時代から全国大会に何度も出場し、日本のトップで戦ってきた西田さん。専門種目は高校1年の時に始めた400mハードルで、ことし6月に行われた日本学生個人選手権で優勝、同月の日本選手権で3位入賞を果たした。
「日本選手権は、決勝に出られたらいいと思っていました」と入賞したときの驚きを語る西田さん。実戦を意識して、冬にハードルを置いて走る機会を増やしたことが今シーズンの好調につながった。ルーティンワークにこだわらず、当日の調子に合わせたウォーミングアップや食事を心がけてきたことも強さの秘訣だ。
高校卒業後の進学先を決定する際、陸上競技に力を入れる私立大から推薦を受けていたが、経済的理由と実家から通いたいという思いから迷った末に神戸大を選んだ。神戸大陸上部は、専門知識を有する指導者がいる私立大に比べ、決して恵まれた環境とは言えない。練習メニューも監督ではなく部員自らで決めている。西田さんも例外ではないが、「自由なことはいいこと。みんなが考えて動いている」と部の方針を前向きに捉えている。
1年生の夏に膝のけがをして以来大きな故障もなく、4年生まで順調に来た大学での競技生活。26日から10月6日にかけて開催される紀の国わかやま国体が学生最後の大舞台となる。輝かしい成績を上げてきた陸上部のエースは、有終の美を飾ることができるか。
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