◎震災で犠牲の団員しのぶ 応援団総部が創立55周年記念式典

 応援団総部は22日、創立55周年記念式典を出光佐三記念六甲台講堂で開催した。卒業生や関係者ら300人以上が出席し、現役時代を思い返しながら節目を祝った。

 式典では、阪神・淡路大震災当時を振り返る企画が催された。応援団は高見秀樹団長=当時(経済・3年)=と応援団総部吹奏楽部の工藤純さん=当時(法・修士課程)=を震災で亡くした。当時の団員、篠崎秀樹さん(1997年経営卒)は「1か月前に幹部が入れ替わったばかりで、さあこれからだというところだった。震災の日とその後1年間は心に強く残っているし、これからも変わらないだろう」と話す。工藤さんが好きだったというエルガー作曲『威風堂々』を吹奏楽部が演奏し、2人をしのんだ。

 式典の締めくくりでは、吹奏楽部・松元善紀部長(工・3年)の掛け声に合わせ出席者一同による「フレフレ神戸」のエールが場内に響いた。

 出席したOGは「(現役生を見て)とても懐かしく思った。後輩たちには応援団の日々を楽しく過ごしてほしい」と感想を語った。

◇部員不足に学長「大変な事態」

 55年の歴史を誇る応援団だが、現在の所属団員は4年生と3年生の各1人のみ。ことし7月には、神戸大と京都大の硬式野球部による毎年恒例の交流試合「神京戦」の応援を見送るなど、活動に支障が出ている。

 事態の打開に向け、吹奏楽部や卒業生組織も含めて話し合いを続けている。今年度はチアリーディングユニットを立ち上げ新たに4人が参加したが、応援団としての活動は今もほとんどできていないという。

 存続の危機に武田廣学長も来賓祝辞で「大学執行部としても大変な事態。活動を支援していきたい」とエールを送っている。

 応援団OBの山口聡さん(93年法卒)は「応援団総部が新しく生まれ変わるチャンスととらえた い。何とか応援団総部を守っていければ」と話した。

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