第４２回厳夜祭が１４日と１５日、六甲祭の一企画として行われた。例年、応援団総部が担当している六甲祭園遊会ステージを厳夜祭実行委員会が運営。「真昼の厳夜祭」として多彩な企画を催した。

　１日目は応援団総部チアリーディングユニットによる演技で幕を開けた。午後からの「ナイス☆ボイスコンテスト」では、声に自信のある学生が様々なお題で競い合う。

　厳夜祭恒例のビンゴ大会は、田村豪実行委員長（文・２年）の「少しでも夜に行われていた時代の雰囲気を残したい」というこだわりから、日が暮れた午後６時から開催。ペア旅行券など豪華な景品が用意され、会場の盛り上がりは最高となった。

　厳夜祭の名物、真っ暗な講義室でゲーム大会を行うイベント「暗黒闘技場」は、第二学舎２６３教室が会場に。普段と違った雰囲気の講義室で、参加者は人気アクションゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ」を楽しんだ。

　２日目午後の「汝（なんじ）は人狼（じんろう）なりや？」では舞台上に、神戸大生や卒業生ら１０人が登場した。プレーヤーは村人やおおかみなど、予め指定されたお互いの配役を推理する。プレーヤーは村人のふりをしたおおかみ役を探すべく、答えを知っている来場者の反応を伺うなどして駆け引きを続けた。

　夕方にはアカペラサークル「Ｇｈａｎｎａ　Ｇｈａｎｎａ」から４つのグループが出演。川端崚太さん（経済・２年）らのバンドは、マイケル・ジャクソン『Ｂａｄ』などの曲を披露。「得意な曲を中心に、おしゃれな舞台に似合うよう歌った」とメンバーら。ハーモニーを美しく響かせ、会場をおしゃれな雰囲気に包んだ。

「黙祷」する実行委員・来場者ら（撮影＝瀧本善斗）

　午後６時４５分頃からの「お葬式」では、ことしの厳夜祭が無事に終わるのを記念し黙祷や献花が来場者によって行われた。「喪主」を務めた田村実行委員長は「大きな制約の中でも２日間のイベントを開催することができた。形は変わっても厳夜祭自体は絶対に無くならないと断言できる。厳夜は永遠（とわ）に」と「弔辞」を述べ、閉幕した。名残惜しさから解散後もしばらく残り続ける来場者もいた。