混声合唱団アポロンの第53回定期演奏会が5日、尼崎市総合文化センターあましんアルカイックホールで行われた。ダンスを取り入れたステージや、名誉顧問斉田好男氏の指揮による合唱組曲『五つの童画』(高田敏子作詞、三善晃作曲)など4つのステージを披露。集まった大勢の観客を魅了した。
団員が赤、青といったカラフルなポロシャツを着て登場した第2ステージ。フィリピンで親しまれている『MAMAYOG AKUN』(ムスリム民謡、ファビアン・オビスポ編曲)を含む、世界の民謡5曲を合唱した。ダンスや打楽器を取り入れ、視覚的にも楽しめるように工夫したという。
第4ステージの『五つの童画』は斉田氏の指揮の下、最後のステージにふさわしいダイナミックな合唱となった。前半の曲では悲しみや不安を、最後の『どんぐりのコマ』は希望を表現した。
アンコールにこたえ、再び団員が登場し『夕やけ』(高田敏子作詞、信長貴富作曲)など2曲を披露。今回の定期演奏会で引退となる4年生が前に出て歌う場面もあった。
ことしは男女の数のバランスがよく、練習も遊びも全力で取り組む団員が多かったという。部長の小島圭悟さん(工・4年)は「4年間は本当にあっという間。最後の舞台もいつどおり練習してきたことをお客様に届けられれば」と語った。言葉通り、観客の心を掴んで離さない見事な舞台となった。鳴り止まぬ拍手の中、アポロンは1年の締めくくりとなる演奏会を終えた。
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