工学研究科の阪上隆英教授らと本州四国連絡高速道路は、鋼製の高架道路や橋げたの溶接部に生じた亀裂を、赤外線カメラで効率よく正確に発見する技術を開発した。
新技術では亀裂部で熱が遮断され、周辺に大きな温度差が発生することに着目。橋の下から赤外線カメラで溶接部の温度を計測し、亀裂を検出する。すでに実用化レベルに達し、現在は来夏を目標に自動検出装置の開発を進めている。
従来の検査は目視で行っているため、塗装の裏に生じた細かな亀裂を発見しにくい。また亀裂の有無を最終的に判定するには、塗装をはがして調べる必要がある。
細かな亀裂は安全性に直ちに影響を及ぼすものではないが、初期段階で発見することで、道路の適切な保守管理に生かせるという。
阪上教授は「使用するカメラはそれほど高性能というわけでもなく予算的にも重い負担にはならない。現場にも十分普及できる」と話した。
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