◎七つの『サヨナラ』に集大成 はちの巣座卒業公演

 演劇研究会はちの巣座の卒業公演『サヨナラ』(作・泉寛介)が21日まで、シアターD300(鶴甲第1キャンパス)で開催されている。19日の公演では、別れをテーマとしたオムニバスドラマを、個性豊かな座員らが好演。1年生から、卒業する4年生まで、はちの巣座の総力を結集した舞台となっている。

 『サヨナラ』は、海と山に囲まれた小さな町を舞台にした七つの連作短編だ。亡くした妻に瓜二つのロボットを作った博士など、くせのある住人が次々に登場。ある「事件」から10年を経た町で一生懸命に生きる人々の姿を描く。

 主演で姉役の杉浦好美(よしみ)さん(文・3年)は、腹違いの弟を養いながら理不尽な境遇に耐える孤独な少女をシリアスに演じた。「『姉』のキャラクターは、普段の自分の性格とは全く違う」とにこやかに話す。

 劇中には明るい演出も織り交ぜられている。バーのママと借金取りが「決闘」する場面では、アップテンポの曲に乗せてバーの客たちも合いの手を入れ、会場を盛り上げる。演出担当の薮内真穂さん(経済・4年)は「7話のオムニバスなので、各話の雰囲気に合うように演出に違いをつけた」という。

 観客の女子学生は「博士とロボットの掛け合いがすごかった。効果的に役者を配役していて、(舞台の)最後には温かい気持ちになった」と感心していた。薮内さんは「別れは悲しいことだが、前に進むきっかけにもなることを、(公演を通して)伝えられれば」と話している。

 千秋楽公演は21日午後1時30分開場、同2時開演予定。上演時間は約120分。詳しくは、はちの巣座のツイッター( https://twitter.com/hachinosuza8 )へ。

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