【3・4月号掲載】学会の若手に苦言 国文・吉岡教授が最終講義

 国際文化学研究科の吉岡政徳教授(社会人類学)は、3月末の定年退職を前に9日、瀧川記念学術交流会館で最終講義を行った。吉岡教授はオセアニア研究の第一人者で、2006年から08年にかけて国際文化学部長を務めた。

 講義では、仮説ありきで研究を進め研究対象の正しい理解をおろそかにしがちだという一部の若手研究者の傾向を批判。「フィールド(研究対象)が何を語るかを第一義的に考えなければ、文化人類学ではない」と訴えた。

 講義の後に、退職記念論文集の出版報告会も行われた。論文集は吉岡教授の指導を受けた経験のある研究者14人が執筆した。

 吉岡教授は「歴史の浅い研究科から、これだけ多くの研究者が育ってくれたことがうれしい」と話した。

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