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- ◎人間模様に狂気表れ 自由劇場新歓公演
演劇部自由劇場の新歓公演「室温~夜の音楽~」(作=ケラリーノ・サンドロヴィッチ)が13日から、六甲台第1キャンパスの出光佐三記念六甲台講堂で行われている。同日午後5時半からの初回ステージには観客およそ150人が集まった。
舞台は心霊作家の海老沢十三と娘キオリが住む家。キオリの双子の妹サオリが惨殺されてからちょうど13回忌の日、十三ファンの女、警察官の男、急病のタクシー運転手が集まっていた。するとサオリ殺害の犯人の一人、間宮が出所したその足で海老沢家を訪ねてくる。人間関係が幾重にも絡みながら、夜が更けるにつれそれぞれの狂気がにじみ出る。
2015年度の自由劇場は娯楽性の強い作品を多く扱った。しかし同公演の演出を担当した羽室美佑さん(神戸女学院大・3年)は「エンターテインメントだけでなく(正統派の)『演劇』も出来ることを見せたい」とシリアスな物語を選んだ。
「いろんな掘り下げ方がある話」と感じたキオリ役の本田優さん(国文・3年=写真左)。普段より短い1カ月の練習期間中、話の深め方について部員らで議論が繰り返された。羽室さんは「狂気の根本には純粋な愛情があるということを伝えられたら」と語る。
観覧した理学部1年の女子学生は「怖い場面も楽しい場面も全てがすごかった。タクシー運転手のコミカルなキャラクターが大好き。今後も自由劇場の公演を見続けたい」と話した。
公演は16日までで入場料はカンパ制。詳しくは自由劇場ウェブサイト( http://shitsuon2016.web.fc2.com/?)ヘ。
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