神戸大生が災害ボランティア活動を行う際の、学内での手続きがこのほど学生委員協議会で決まり、4月27日から運用が開始された。学生には活動計画書などの提出を求める。学生の安全を確保し、活動実態を把握するのが目的。
学生は事前に災害ボランティア活動の計画書を作成。学生ボランティア支援室か人間発達環境学研究科ヒューマン・コミュニティ創成研究センターのコーディネーターから計画に無理がないと確認を得た上で、所属学部・研究科の教務担当係に提出する。活動後には同様の流れで報告書も作成・提出し、活動中に事故があった場合は事故報告書とボランティア保険の申請書類も提 出する。
また学生には現地入りする前には出発地のボランティアセンターで災害ボランティア保険に加入することも求め、安全な活動のため集団での活動を奨励する。
東日本大震災の際に特例措置として設けられた、災害ボランティア活動のための公欠も制度化された。学長が指定する自然災害に関する活動で1クォーター通算1週間まで公欠を申請できる。現在は東日本大震災のみが指定されているが、熊本地震も今後対象となる見通し。正式に指定されれば同27日以降の活動に遡って適用される。
手続きの詳細は同支援室のブログ「SVS NEWS」の記事( http://kusvs.blogspot.jp/2016/04/blog-post_27.html?)で確認できる。
◇熊本地震の支援活動 注意点は
熊本地震の被災地で活動する際の注意点を、同支援室に聞いた。
活動前には情報収集と計画を立てることが必要だ。現地のVCが支援のニーズや、服装や持ち込むべき装備などをウェブサイトで公開している。熊本県内のボランティアに限って受け入れるVCもあり、同支援室の林大造さんは「毎日状況が変わる。事前にも活動中にもよく調べてほしい」と話す。
余震や土砂災害のおそれがある他、窃盗や性犯罪などの発生も報告されているため複数人で行動するなどの注意が必要だ。
林さんは「堅苦しく考える必要はないが、安全に、無理のない範囲で活動に入ってほしい」と呼び掛けている。
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