今年から8月11日が新たな祝日「山の日」に制定されたことを記念し、11日、六甲台地区でハイキングツアーが行われた。大学と学生の協同広報を担う学生広報チームのメンバー2人がガイドを担当。学内外から10代から80代までの38人が参加し、約2時間かけてキャンパス内を巡った。
ツアーは六甲山の斜面に沿ってキャンパスが位置するため、通学を「登山」と呼ぶ神戸大生が多いことにちなみ、総務部広報課と学生広報チームが企画した。ツアー参加を呼びかけるポスターには「しんどい神大」の大きな文字が記された。
午前10時。参加者は2班に分かれガイドの先導で六甲台第1キャンパス正門を出発。出光佐三記念六甲台講堂(国指定登録有形文化財)や、映画・テレビCMの撮影に使われた社会科学系図書館の閲覧室などを回った。六甲台本館(同)では戦時中、白いタイル張りの外観が目立ち攻撃されるおそれがあるなどとして、住民から苦情が寄せられ黒く塗られたエピソードをガイドが紹介。参加者は説明に耳を傾けながら、メモをとったり写真を撮影したりしていた。
最後は、鶴甲第2(発達)キャンパスに登り、大阪湾を眺望できるA棟7階廊下に到着。ここでもガイドが「発達科学部生以外はここまで登ることは少なく、『足腰発達科学部』と呼ばれることもあります」と話し、参加者の笑いを誘った。総務部広報課の職員によるとツアー全行程の歩数は約3500歩に上ったという。
大阪府東大阪市から参加した高校2年の女子生徒は「農学部志望で神戸大に来るのは4回目。何気なくきれいと思っていた建物の歴史を知れて楽しかった」と満足そうだった。
ガイドを務めた杉岡祐依さん(経済・2年)は「真剣に話を聞いてもらえた。ツアーを機に神戸大をさらに知って好きになってもらえたらうれしい」と話した。
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