演劇研究会はちの巣座の秋冬公演「約三十の嘘」(作=土田英生)が4~8日、鶴甲第1キャンパスのシアター300で行われた。6日の公演ではおよそ50人が来場した。
今作は寝台列車の一室を舞台に、6人の詐欺師の人間模様を描く群像劇。5年ぶりに集まったという登場人物たちの過去や、それぞれの思惑が徐々に明らかになっていく展開で、観客の好奇心を誘った。会話が中心になっており、随所に挟まれる軽快なジョークと、個性あふれるキャラクターの振る舞いで、笑いが起きる場面もある。お互いに疑心暗鬼になっていくクライマックスでは、場内にも緊張感が漂った。
「原作に新たなシーンを追加して、オリジナリティを生み出した」と演出を手がけた目黒真理さん(経済・2年)は語り、今作への思い入れを示した。
横山役を演じた冨岡正太郎さん(文・2年)は「台詞の掛け合いの絶妙な間をつくりだすのに苦労した。6人の登場人物全員が魅力的で、どの人に注目しても楽しめたはずだ」と語る。
観覧した文学部2年の男子学生は「舞台をひろびろと使った演技に、迫力を感じた。ストーリーもスリリングで面白かった」と話した。
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