神戸市中央区で2日から11日まで開かれた光の祭典「神戸ルミナリエ」で、神戸大生らが自ら製作した「光る募金箱」を使って募金活動に参加した。
参加したのは工学研究科塚本・寺田研究室の学生。開催資金の不足に悩む同祭典に協力しようと2006年から活動を始めた。光る募金箱は硬貨や紙幣を入れるとセンサーが反応し、発光ダイオード(LED)の色が変わる仕組み。子どもを中心に人気を博し、昨年は約350万円を集めた。
今年は研究室の学生と神戸芸術工科大の学生ら計31人が5種類の募金箱を製作した。およそ1カ月前から準備を始め、100以上のアイデアの中からデザインを決定。ただ色が変わるだけでなく、人形が回転したり、ボールが転がったりするからくりを取り入れた募金箱にも挑戦した。松井駿さん(工・博士前期)は「LEDと違って、からくりは専門外で特に苦労した」と振り返る。
活動を始めた当初は、1995年に起きた阪神・淡路大震災からの復興をテーマに掲げていたが、2年ほど前からは神戸の街を盛り上げようという意識も加わったという。「今年も楽しみにしていたよと言ってくれる人が年々増えている。やってよかったと感じる」と松井さん。
開催期間中は会場で毎日募金活動を行った。足を止めて光る募金箱を見つめる子どもや、写真を撮る来場者の姿が見られた。募金した女子小学生は「キラキラしてかわいかった」と興味津々だった。
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