クオーター制の導入などに伴いカリキュラムが大きく変わったことを受け、教育推進課は4月から、鶴甲第1キャンパス内大学教育推進機構の教室での課外活動による音出し・声出しを5限が終わる午後6時半まで禁止している。使用自体が禁止になったわけではないが、音楽系の部活動やサークルを中心に波紋が広がっている。
大学教育推進機構の教室では全学共通授業科目が主に行われている。
教室使用の許可を出している同課の職員は「5限に語学の授業が多くなり、大きな音は授業の迷惑になる」と理由を説明。教室棟が密集しているため音が響きやすいことも影響している。
普段B棟の教室で練習する混声合唱団アポロンは声出しの禁止を受け、練習場所や時間を変更。学外施設や、5限終了まで同キャンパスの狭い部室で練習することが増えている。学外練習の費用が例年よりすでに約15万円増え、部員の金銭的負担が重くなった。アポロンに所属する男子学生は「かなり不便に感じている」と漏らす。
大学側は、以前から事前に教室使用願を出さない団体や、出していても使用ルールを守らない団体があり、教室使用を一定期間禁止する措置を取っている。「あくまで授業が優先。使用は権利ではなく許可に基づくことを理解していない学生が多い」と職員は話す。
教室内のコンセントを使って携帯電話を充電したり、空調の電源を切らずに帰ったりする学生がおり、教室管理の面でも学生の理解は足りないという。職員らが教室点検時に見つけたときは注意している。「ルールを厳守する前提で許可しているため、借りられれば何をしてもいいわけではない。当たり前のルールは守ってほしい」。教育設備・機器の買い替えや修理には費用と時間がかかるため、学生の課外活動での使用によって壊れ、授業に支障が出ることを危惧している。
一方で先の男子学生は「学生の活動への制約が大きくなってきていると感じる。学生側に問題があるのは分かるが、何か問題が起きた際に安直に規制・禁止するのではなく、十分な説明や話し合いの場を持ってほしい」と話した。
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