神戸大は来年４月、大学院科学技術イノベーション研究科に博士後期課程を設置する。理系分野の先端研究開発能力と、研究成果を事業化に結び付ける能力を兼ね備えた人材を育成する。

　２０１８年度入学者は、１１月３日に行う口頭試問と書類で選抜する。募集人数は１０人で、合格者発表は同月９日。

　博士後期課程では、技術・産業分野でビジネスの専門知識や、実務経験を持つ学内外の専門家で助言機関「アドバイザリーボード」を構成し、学生の研究プロジェクトに対しアドバイスする仕組みを作る。

　同研究科によると博士後期課程の新設計画は、文部科学省の大学設置・学校法人審議会で審議。８月２５日付の高等教育局長名の文書で設置認可を通知されたという。

　同研究科は昨年４月に新設された、日本初の文理融合型の独立大学院。バイオプロダクション、先端膜工学、先端ＩＴ、先端医療学、アントレプレナーシップ（企業家精神）の５分野を研究している。

　８月には博士後期課程のカリキュラムや入試などについての説明会を大阪と東京で開き、計４０人が来場した。