棋士養成機関「奨励会」三段リーグで昨年10月から戦い、今季12勝6敗で9月9日に四段昇段が決定。10月1日付でプロ棋士となる。「まだふわっとしか実感できていない」。11日の取材でも本人は信じられないという様子だった。
「4年生になって周りが就活をしていたので、焦りはあった」と話すが、今季のリーグ戦はリラックスして挑めたと振り返る。話題の人工知能ソフトを使った研究を取り入れたり、朝からの対局で実力を出し切るために早朝から同じくプロを目指す友人とウェブサイト上で対局したりした。
小学2年から始めた将棋だが、高校3年で対局の中で実力が停滞していると感じ、辞めようとしたこともあった。プロを目指すか就職するか迷い続けた先の昇段。悲願の達成に周囲も喜んだという。
「ありきたりな対局ではなく、自分で考えた将棋をしたい」。迷いは捨て、戦う覚悟はできているようだ。
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