安全衛生・環境管理統括課は学内での受動喫煙防止と禁煙の指針案について、8月1日から9月15日まで学内で意見募集した。案は健康増進法や兵庫県の受動喫煙の防止に関する条例の施行を受け、敷地内禁煙の検討を視野に入れている。
今回の「神戸大学における受動喫煙の防止及び敷地内禁煙に向けた取組に関する指針(案)」は、大学職員らで構成された敷地内禁煙検討のワーキンググループ(WG)で議論し、作成した。
指針案では敷地内禁煙を目指すという基本方針の下、喫煙の有害性教育と禁煙サポートの実施や、敷地内禁煙の計画などについて学内で掲示したり教職員・学生の募集要項に掲載したりする学内外への情報発信が必要だとしている。
電子メールで意見を募集し、9月8日現在で教職員13人、大学院生2人から喫煙所廃止による問題点の指摘などの意見があった。
一方6月には百年記念館の喫煙所の煙が研究室に流れ込んで来るとの苦情があり、対象の喫煙所を実際に撤去し、付近の喫煙所に集約した例もある。同課の職員は「喫煙所の管理は各部局で行っているため全ては把握できないが、部局には意見が届いている可能性もある」とした。
兵庫県が2013年に施行した条例では、大学の建物内は会議室や事務室を除き全面禁煙としている。また県は施設の出入り口付近の喫煙所について、建物内への煙の流入や出入り口を通行する人の受動喫煙を防止するため、出入り口から離すなどの措置を取るよう施設管理者に求めている。
大学の資料によると、10年に90カ所あった喫煙所は今年9月には46カ所まで減った。
敷地内禁煙に動き出すかは今後の検討次第とした。段階的に喫煙所を削減し、学内の喫煙者数と喫煙所の利用者数を考慮して最終的に喫煙所の廃止か一部継続かを判断するとしている。
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