【1月号震災特集】防災の教訓、市民へ 室崎益輝名誉教授

 震災後の家屋調査など、防災研究に50年近く取り組んでいる室崎益輝名誉教授。市民とのコミュニケーションを大切にし、市民に防災教育を広めている。

 防災の道に進んだきっかけは、1968年に有馬温泉の旅館で起こった火災事故。現場を調べ、火事が起きて当然の建築だったと気付いた。「火事が起きても死亡者を出さない方法を教えなければ」。当時大学院1年で建築のゼミに所属していたが、ゼミを変え防災研究に取り組むようになった。

 阪神・淡路大震災の前は主に行政から頼まれた仕事をしていたが、震災後に市民の「震災時にどう動けばいいか分からなかった」という声を聞いた。市民に防災教育が伝わっていないと実感し、市民とのつながりを重視するように。現在はNPO法人災害看護支援機構などの市民団体の役員をしたり、地域の小さな集まりで講演したりしている。

 「神戸は震災の体験を調査し、伝える責任がある」と話した。

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