ボランティアサークル、学生震災救援隊の代表・江藤恒夫さん(工・3年)にとって震災は生まれる前の出来事だが、継承のための活動に力を注いできた。
2017年7月に都賀川公園であった毎年恒例の復興祭「灘チャレンジ」では、江藤さん作の寸劇を披露。震災後に生まれた神戸大生が授業課題で震災経験者にインタビューすることになり、最初は面倒がるも、話を聴くにつれ真剣になる筋書きだ。寸劇を見た灘区の40代女性は、震災後に生まれた世代が作っていると聞いて「ハッとした」と話す。
家族が被災し、震災教育の盛んな地域で育った江藤さん。地域住民と学生の意識のずれを感じるという。「部内でも地震発生日すら知らない学生もいた。神戸の街や人が当たり前に持つ前提が共有されていない感じがある。もっと震災を知ってほしい」と訴える。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。